学校の勉強・人生の勉強
引き続き、長男の件。
現在は、塾や公文には通っていません。
今のところ、宿題はほぼ完璧にこなしています。
今後、つまづいてきたら、その時にまた考えます。
実は1年生から先月まで、進研ゼミのチャレンジタッチをしていました。
タブレット学習です。
入学して、
決まった時間に机に向かう勉強習慣をつけることを目的に、
まずは手軽に取り組めるタブレットからスタートしたのです。
結果、朝6:45に起床したら、
とりあえずは、寝ぼけまなこのまま、
(眼は2ミリくらいしか開いていない)
半自動的に勉強机に向かうようにはなりました。
「には」と書いたのは、
タブレットをやめた現在は、学校の勉強ではなく、
かわりに囲碁の勉強をするようになったからです。
同じ「勉強」でも、テストの点には無関係です。
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囲碁に出会ったのは、昨年の11月。
地元の体験教室に行ったのがきっかけです。
正直に書きますと、これは「行かせました」。
何となく、研究心の強い彼のことなので、多分ハマると、
勘がしたのです。
おかん勘がピカピカと点滅。
しかしプライドの高い彼は、
すでに強い棋力のお友達に勝てないことが自分的に許されないのか、
もしくは、過去に将棋の大会で負けたことがトラウマになっているのか、
「体験だろうと行きたくない」
と言っていました。
そこで、ここは都合良く「父ちゃんの出番」をプロデュースし、
付き添いを主人にお願いし、
また仲良しの友達数人も誘い合わせ、
「行かない理由がない」流れを作りだし、
半分無理矢理に行ったのでした。
この体験を経て、まずは、彼は囲碁のルールを理解しました。
そして、
「歩いてすぐの区営施設で、月に500円で学べる囲碁のサークルがあって、
すでに友達も通っている。せっかくルールを覚えたのなら、うちも通おう。」
と切り出した私は、
これまた半強制的に、そのサークルに申込み、
ほぼ毎週通う事に決めたのでした。
親の意思を突き通してしまいました。
例の5か条に反しています(汗)。
でも、「本人の適性には合っているはず」と、おかん勘は消えません。
少しでも強くなれば、絶対にハマる。
なので、少し様子を見ることにしました。
とっかかりは、何と言ってもタブレットがききます。
囲碁のアプリを複数ダウンロードし、彼が自宅で手持ち無沙汰な様子をした時に、
「囲碁で遊べば?」とさっと差し出すようにしました。
タップするだけで、自然と学んでくれます。ラク勉。
こうして、憂鬱そうな本人を励ましつつ、何とか半年を過ぎた頃。
団体戦に出ることになり、結果4戦に3勝し、4位入賞となったのです。
本人は、本当に嬉しそうでした。
アドレナリンがでまくっていました。
知らない子と打って、勝てたことの自信。
ここからの2ヶ月。
信じられないくらいの速度で、彼の棋力は上がりました。
(短期間であっという間に棋力が上がることは、小学生にはよくあることです。)
囲碁が大好きになり、サークルの時間が待ち遠しくなり、
教育テレビの囲碁を録画してまで見るようになりました。
劇的、かつ、男の子あるあるの、いたって単純な変化でした。
「1度勝ったらやめられない」
先月は個人戦で準優勝し、人生初の表彰状をもらいホクホク。
そして今もまだ囲碁アドレナリンは勢いよく出ています。
一ケタの級が見えてきました。
おかん勘は多分、当たったのかもしれません。
でも正直なところ、始めたきっかけが「半強制的」であることが
後に何か影響してこないかな、と私は気にしています。
この点は、一度彼と話した方が良さそうです。
そして、彼はまだ「負け」の悔しさを知りません。
これから、囲碁で悔しい思いや、恥ずかしい思いをたくさんしていくと思います。
そんな時は静かに見守ってやりたいです。
おいしいご飯と、快適なお布団だけを差し出して、
あとは子どもを信じるしかありません。
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学校の勉強は、
・授業をしっかり聞くこと
・ノートをしっかりとること
・宿題を完璧にすること
これだけでもう十分。
たとえ「しっかり」できなくても、
字が多少汚くても、
「何とか」できてるだけでも十分エラいと褒めます。
学校の勉強で、基礎学力は十分だと私は思います。
今後もし、中学受験が視野に入ってきたら、
またその時に考えます。
今は、不思議なことに
囲碁を通して学べることの方が、彼の人生に役立つ気がしています。
自宅では宿題をすませたら、
スイミングの時間までは囲碁の勉強をするのが、彼の日常となっています。