'シンプルな暮らし'からのロンドン生活                 (旧:子育てと家族育て -シンプルな暮らし-)

日本でシンプルライフを楽しんでいたら、突然ロンドン転勤が決まり、告知から約2ヶ月で全てを清算して移住した話、今5年目。

お小遣いは労働制 - 学校では教えてくれないお金の教育 -

 

長男が小学校に入学してから、

我が家の「お小遣い」はお手伝い労働制にしています。

単純に家事人手不足が原因で、成長した長男を労働力として頼りにし、

家事のアウトソーシングとして始めたのがきっかけです。

 

具体的には、

 ・ゴミ出し 生ゴミの日は10円、資源ゴミは分別作業込みで30円

 ・お風呂で弟の面倒を見る 30円

 ・家族の布団を敷く 30円

 ・洗車の手伝い 100円

などです。

 

お手伝いにお金を支払うことには賛否両論、家庭の価値観も異なると思います。

 

我が家では、親が子に依頼する用事についてはその対価を支払います。

支払う時には必ず、「あなたの仕事はとても役に立った、ありがとう」

としっかり伝えるようにしています。

そうして、貯まったお金で自分の好きなものを買ってもらうようにしています。

 

 ・人の役に立つ仕事をすること 

 ・その仕事でお金がもらえること

 ・そのお金で自分を豊かにすること

 

これって、生きていくのに大事なエッセンスだと思います。

なので、お小遣いという看板を借りて、

このような仕事に対するモチベーションを自然に身につけて欲しいという

私の思惑です。

 

ただし、長男は料理をするのが好きで、

時々、野菜炒めをしてもらうことがあるのですが、

それは本人が「やりたい!」と言い出すことなので、

今のところお小遣いはあげていません。

 

よく考えると、これを

「自分の好きなこと(料理)をしてお金ももらえる理想の仕事」

とするなら、きちんと報酬(お金)をあげた方がよりリアルになるのかなあ...

この点はまだ整理できていません。

 

ともあれ、こうして貯めたお金は、カレンダーに記入していき、

毎月末に清算してまとめて渡しています。

「今月も役に立ちました。どうもありがとう。ご苦労様でした!」

 

たまった貯金箱を前にして、子どもは考えます。

 

何を買おうかなあ。

本当はドローンが欲しいけど(笑)そんなものは買えないとやいやい言われた。

それなら、前にお店でおねだりしたけど「高いから買わない」と言われた

この本を買おう。

ピタゴラ装置DVDブック1

ピタゴラ装置DVDブック1

 

えっ、お店では買わないの? Amazon?えーヤダ、お金と商品を交換するのがいい。

へえ、同じ商品でもAmazonの方が500円も安いの?

ということは、お小遣いが少しでも多く残るな。じゃあこれで。

お母さんはいつも中古本ばかり 買うくせに、この本は新しいのを買えと言うのか。

ふむ、これはDVDが入っていて中古だとキズがあったり当たりはずれがあるから、

新書がいいのか。わかった、じゃあクリックしていい!?(鼻息荒い)

って、ネットショッピングってお金はどうやって払うの?・・・続く

 

こんな感じで、1回目のお買い物は終了。

 

自分の働いて得たお金で、欲しかったものが買えました。

商品が届いた時には本当に嬉しそうで、

その後数ヶ月は自宅でピタゴラ装置を作るようになりました。

 

でも子どもの興味は移り変わりも早いです。

現在は、自分で好きなように装置を作ることに目覚めたので、

その後のシリーズ本は買うこともありませんでした。

今もお小遣いは貯まり続けています。どうやら、貯金をしているようです。

 

でもね、長男よ。貯金箱に入れておくだけではお金は増えないし、

むしろ相対的にお金の価値が減ることも多いにある

そこまでの突っ込んだお金の教育も、これから先に控えています。

 

とはいえ今は、

 ・人の役に立つ仕事をすること 

 ・その仕事でお金がもらえること

 ・そのお金で自分を豊かにすること

 

これを自然に身につけてもらえたらなあと思っています。