'シンプルな暮らし'からのロンドン生活                 (旧:子育てと家族育て -シンプルな暮らし-)

日本でシンプルライフを楽しんでいたら、突然ロンドン転勤が決まり、告知から約2ヶ月で全てを清算して移住した話、今5年目。

シンプルな暮らしと子どもの教育 - 何も無い部屋より、知的刺激のある部屋がいい -

 

我が家から歩いて5分のところに、図書館があります。

税金によって維持管理されているその場所は

地域の方々とシェアする私の大切な「書斎」であります。

 

自宅には図書館から借りてきている本が必ずあります。

今現在、読み進めている本は以下の2冊です。

 

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

 

 

人によっては拒否反応を起こしてしまいそうな、豪奢なタイトル。。

Amazonのレビューも賛否両論(この本に限った事ではないですが)。

世間的に一流と呼ばれる大学に在学中の学生のアンケートを元に、

著者自身の育児を引き合いに出しつつ、

子どもが「エリート」になるための最良の結論を紹介してくれます。

 

「エリート」って? 数十年後の世界で、その言葉の定義は一体何?

いい大学を出ればいい仕事につく、そんな時代はとっくに終わっていますね。

それより、役に立つ仕事を生み出す人になった方が幸せなんじゃないかと思います。

 

私は、売れているあらゆる教育本を読むのが好きです。

とは言え、いきなり買うことはなく、まずは図書館で借りるので、

新刊は予約数も多くなかなか手元にきません。

なので1〜5年前くらいの範囲で、自分のおかんアンテナにひっかかった本を片っ端から借りてきます。

読み、積み上げ、我が家でも実践できそうなエッセンスのみ採用する、

そうして今日まできました。(ってたいそうに書くほどのことでもないか。。)

 

 2冊目は、お片づけではおなじみの古堅さん。

世の中には無数のお片付け本がありますが、

結局 モノの数を減らすことが1番大事 、これが共通項ですよね。

その家庭なりに、最大限物を減らした上で、

次に 何を どこに どう配置するか 、この点が知りたくて、借りてみました。

 

さて、「エリート教育論」と「お片づけ」という甘辛?コンビの

上記2冊で導きだされた私なりの結論はというと、

 

 ・ 物が少な過ぎる部屋では、子どもに対する知的刺激が足りない

 ・ まずは「今、不要」な物を減らす。

  そして子どもにとって「今、必要」なものを見極めて、タイミング良く増やす

 

シンプルな暮らしと、子どもに最良の家庭環境を与えたいという

一見相反する私の願いの落としどころです。

 

子育て中は、減らすだけではいけない、タイミング良く増やすことが大事。

 

そのためには、

 ・子どもを良く観察し、話して、何に興味があるかを常に知っておく事。

 

今興味のある事柄が、さらに深くわかるような本を与えることができます。

自分の興味のあることなら、放っておいても子どもは手に取りますし、

意外に淡白な反応を示したら、今度はおかんである自分が手にとり、

本の内容をもとに、子どもがすでに知ってそうなことを質問してみる。

「え、お母さんそんなことも知らないの?」と馬鹿にされたら心の中で「よっしゃ。」

そのタイミングで子どもを「さすがよく知ってるなあ」と褒め、

さらに知識を深めてくれる本に誘導。

 

お仕着せがましくしないよう、注意。

でもそれが私には1番難しい。

興味を示さない子どもを前にするとつい、

「せっかく借りてきたのにぃ」などと言ってしまうこともあります。

できれば、「そっか、そんなに興味はないかあ。」とあっさり終了したい。

終了しつつ、その本はあくまで本人の手と眼の届くところに置いておきます。

モノが少ないと、嫌でも存在は引き立ちますから(笑)

そして親が見てない時にちらっとその本を開いてくれたら、心の中で「よっしゃ」。

それでも無視するようなら、もう諦めて、もっと子どもとふれあうようにします。

 

うちの長男の場合は、囲碁について話しかけると、エンドレスです。

あと、国語の教科書で今学習中の箇所を把握しておき、

その物語を1冊借りてきます。これは食いつきが良いです。

教科書はたいてい本から文章を抜粋してあるので、

おおもとの物語自体を読むと、普段の授業も理解が深まるかな?と淡い期待を寄せています。

 

例えば、今息子の本棚にあるのはこれ ↓

ぼうしをかぶったオニの子

ぼうしをかぶったオニの子

 

 なかなか、深くて面白いお話です : )

 

1年生の時は、これ ↓  

ふたりはともだち (ミセスこどもの本 

ふたりはいっしょ (ミセスこどもの本)

ふたりはきょうも (ミセスこどもの本)

ふたりはいつも (ミセスこどもの本)

 

当時の教科書には、「てがみ」の話が載っていました。

で、元になる本と、そのシリーズを一式借り続けては楽しんだものです。

それにしてもこの本は傑作でした。

(そのまま、お笑い芸人のネタ本にもなりえます。

    ただしそういう趣旨の本では全くないです)

 

次男の場合は、園で読んでる絵本を先生に聞いておき、同じ本を図書館で借り、 

今度はおかん自ら読んであげたりします。

同じ本でも読む人が違うと、子どもの感じ方も違いますよね。

 

自分の子どもだけでなく、世の中の子どもたちにはいろんな感じ方を経て、

情緒豊かで人間らしく育って欲しいです。